純球考 ~じゅんきゅうこう~

野球・ソフトボール初心者がその競技の「本質」を考え「本物」を紹介する役立ちブログ

【お役立ち】野球・ソフトボールの走塁の基本(1塁走者編)

本日も、純球考にご乗車下さいましてありがとうございます。

 

今回は走塁編第2弾ということで、1塁走者編をお届けしたいと思います。ちなみに、1塁走者編が最も注意すべき点が多い印象です。

 

なお、今回も(そして今後とも)以下文献を大いに参考にさせていただきました。

指導者は嫌われてこそ一人前

 

 

 

0.守備側のクセを見つける努力をする

牽制か/投球か、球種は何か、・・・、人間は意識していないと必ずクセが出るようです。そのクセをできれば監督やコーチを含むチームのメンバー全員で見つける努力をしてください。(ちなみに、私がコーチとして所属しているソフトボールのチームでは、過去に変化球のサインが出たときにニヤつくピッチャーが何人かいました。。。)逆を言えば、守備側はクセを見つけられないように意識しなければならないということにもなります。

 

 

1.帰塁のときは頭からベースに戻って右手でベースを触る

この体勢が一番帰塁が速いようです。体を倒すことで走者の身長分だけ速く離塁できるからだと考えられます。

 

 

2.スライディングはベースの右側に向かって行う 

 

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3.バントの際はボールがバットに当たってからスタートを切る

バットに当たる前にスタートを切ってしまうと、結果として空振り、フライ、・・・などになった場合、ベースに戻れず走者がアウトになる確率が上がります。確実にバットに当たったことを確認してからスタートを切るのが走者がアウトになる確率を下げますので意識してください。

また、バントでピッチャー、一塁手三塁手が前進してきた場合、3塁ベースが空きますので、1塁走者は2塁ベースではスライディングをせずに、3塁まで走る可能性を残しておくことでチャンスを広げられます。

 

 

4.無死で外野への飛球は元いたベースに戻れる位置で捕球したかどうかを確認する

もし外野への飛球(フライ)を捕球されたら、外野からの返球と元いたベースへ戻る走者との競争になります。戻れない位置にいると競争に負けてアウトになってしまいますので、基本動作として覚えておいてください。

 

 

5.一死で外野手がいないところにライナー性の打球がいけば、2塁ベース(に近いところ)まで進んで捕球を確認する

一死なのでチャンスを広げておかないと、あとアウトが2つしか使えませんので大胆に行きます。ちなみに、ライナー性の打球でなければ多少消極的ですが上記4.で良いのではと思います。

 

 

6.ライト線のヒット性の打球の場合は、2塁までは全力疾走、3塁への走塁は打球ではなく3塁コーチの指示を確認する

ライト線のヒット性の打球の場合、ライトから3塁ベースまでの距離が長いので、ライトから3塁への返球と3塁ベースへの走塁の競争になったときに走者が勝てる可能性があります。したがって、ヒット性の打球の場合は走者は全力疾走でまず2塁は確実に、さらには3塁を陥れるために打球ではなく3塁コーチの指示を仰ぐことが大切です。

 

 

7.ワイルドピッチ、パスボールで進塁することを常に意識しておく

読んで字のごとくです。なお、レベルが高くなると、球種のクセを読んだうえでキャッチャーが捕逸する可能性まで考えるようです。可能性によって準備のレベルを変える、そんなレベルに達したら言うことありませんね。

 

 

8.二塁走者がいる場合は二塁走者の動きを常に確認する

二塁走者がベースを空けてくれないと一塁走者は次の塁に進めません。二塁走者がいるときの一塁走者は、打球、守備、さらには自チームの作戦などを総合判断する必要があります。いろいろな状況が考えられますので、練習でケーススタディをしておくことが重要だと思います。

 

 

9.ランナー1,3塁のときは必ず2塁に進塁する(※子供のソフトボールの試合など)

野球では、ピッチャーの球速、キャッチャーから2塁への返球の速さ、塁間距離などが絶妙のバランスだからなのかこのケースはあまり見られませんが、例えば子供のソフトボールの試合などでは「ランナー1、3塁」はイコール「ランナー2、3塁」と言っても過言ではないぐらい、2塁進塁が当たりまえです。是非覚えておいてください。

ちなみに、子供のソフトボールのコーチに関わって今年で5年目ですが、未だに「ランナー1、3塁」のまま試合が進む、あるいはいずれかの走者をアウトにするプレイを見たことがありません。誰か教えてください。。。

 

 

まとめ

1塁走者は、複数ランナーがいる場合はランナーの中で先頭ではないので、気を付けるべき点が多くあります。シングルヒットを打って1塁に出塁したら「やったー」と喜ぶのは一瞬だけにして「ここからが本番」という気持ちで試合に集中してください。