【実績あり】 ソフトボールのピッチャー練習方法(ウインドミル投法:初心者編)
本日も純球考にご乗車くださいましてありがとうございます。
このブログを覗いたことがある方は、私は地元のソフトボールチームのコーチであることをご存知かもしれませんが、私の息子がソフトボールのピッチャーをやりたいと言ったことを機に、ソフトボールのメジャーな投球方法であるウインドミル投法についてコーチとしてこれまでいろいろ勉強しては、記事のタイトルに【勉強中】と言い訳を付けて(?!)過去3回ほど具体的な練習方法をこのブログで紹介し、その練習方法を私の息子に施していました。
その息子がウインドミル投法を習得するために練習をスタートしてからはや半年。
紆余曲折ありましたが、今では何とか暴投もなくスピードののったボールが投げられるようになり、現在はさらにピッチャーとしてのレベルアップを図るために全力投球でコントロールが安定するようになるためにひたすら投げ込み練習をしています。
さて、現在(2020年4月9日時点)新型コロナの影響で学校が休校となっています。
一日中子供が家にいるため、自習や三食の面倒など親御さんは大変な毎日を過ごしていると思いますが、ポジティブに考えると子供にとっては自由な時間が与えられたわけですから、打ち込めるものがあれば(なければ勉強かな?)その実力を飛躍的に伸ばす絶好のチャンスではないか、と思います。
そこで、この休校期間中にソフトボールのピッチャーとしてウインドミル投法を習得したいお子さんのために、練習方法を2回に分けて紹介したいと思います。(過去の記事と内容が一部重複しますが何卒ご容赦ください。)
今回は、初心者編です。ウインドミル投法の利き腕(=投球側の腕)の動きだけにフォーカスした1人でできる練習です。なお、練習は足を使わずに常に図のような姿勢で行ってください。
➀壁なぞり*1
壁なぞりは腕の軌道を覚えるための練習です。文字通り壁をなぞるので掌(ボール)がまっすぐの軌道を描きます。この練習では、腕を曲げずに回転させ、リリース直前まで掌(ボール)は体の外側を向けることを意識しましょう。
➁腕の連続回転
壁なぞりで腕の軌道を覚えたら、次は腕の回転を繰り返す練習をしましょう。ポイントは腕が6時の位置(図参照)で手首が返り、3時の位置では掌が地面寄りを向くことです。初心者は特に12時→9時の位置で背中側に腕が入り軌道がゆがみますので強く意識してください。
この練習はボールを持っても行って下さい。ちなみに、初心者はボールを落としてはいけないという意識が働いてか、9時の位置でボール(掌)が地面側を向く傾向にあります。これでは、腕が6時の位置に来た時にボールが太ももに当たってしまいリリースができなくなりますので気を付けたいところです。
③ブラッシング*2
ブラッシング練習はボールを持って行ってください。最初は9時の位置から(6時の位置辺りの)リリース位置までの腕の振りで問題ないと思います。ポイントは、体の外側を向いていた掌が「ブラッシング」で向きが変わることです。(「ブラッシング」によって掌の向きを”変える”のではなく”変わる”のです。)「ブラッシング」でボールをリリースし、ブラッシングする側と反対側にセットしたグローブでキャッチしましょう。
ある程度慣れたら、腕を回転させる範囲(角度)を大きくし、3時の位置までしっかりフォロースルーをしてください。
④壁あて
上記項目がマスターできれば、外に出て実際に壁に向かって投球してみましょう。実際に投げてみると個別にマスターできていた項目がうまくいかないことがありますので、都度上記項目を復習してください。なお、投げる意識が強くなることでフォロースルーがうまくできないケースがあります。その場合は、腕を何回か回転させてからリリースするとフォロースルーが決まります。
⑤おまけ
上手な選手の動きを見て研究するのも非常に大切です。私が重宝している動画を紹介しておきます。(学ぶ方より教える方むけかもしれませんが。)
アスリート解体新書 (19)ソフトボール ~見えない力が生み出す速度~
いかがでしたでしょうか。ウインドミル投法をマスターしたい人の少しでもお役に立てられればうれしいです。次回は腕の動きのみの練習方法から実際のウインドミル投法の練習に展開したいと思います。